Law & Economics

新たな役員報酬規制への違和感

おおむね月1度ペースで開催されている資本市場研究会の勉強会は、本当にいつも勉強になります。 で、今回は首都大学東京の尾崎悠一准教授による「金融危機と役員報酬規制」というご報告でした。 詳しい内容は、きっと研究会の成果をまとめた本に載ると思います…

思いつき:ローとエコのすれちがいは、どこに?

私は法学と経済学ぐらいにシナジーのある学問はないんじゃないかと勝手に信じているんですが、世の中にはもちろんそうではない人たちもたくさんいます。 「それがいい組み合わせである」と信じてもらうためには、まあ地道に実例や実績をつみあげていくしかない…

ちょっと蛇足ながら、何故株主と従業員の対立構造に私がアレルギーを覚えるかについて

昨日のエントリーには、twitter上でも色々と反響を頂き、ちょっと怖いなあという感じです。 もっとも、ここ数日のつぶやきとブログを見て、この弁護士よっぽど暇なんだろうなぁ、と、思った方もいるんだろうな、と。 ま、ある意味、物理的に時間がとれなけれ…

「株主主権」「株主至上主義」の正体

最近、一部*1で流行語大賞候補なのは、「株主主権」やら「株主至上主義」やら言った言葉です。 歴史は繰り返すというのか、何だか2005年、2006年の頃にも、よく聞いた言葉で、その時にも、こうした用語を使った議論がいかに不毛かということを、オブラートに包ん…

ソフトローはおとなの味?

昨日、東証の報告書の話を書いたら、噂になっていた金融庁の金融資本市場国際化SG((正式名称は「我が国金融・資本市場の国際化に関するスタディグループ」です)の報告書案も昨日公表になってました。内容的には東証の報告書に重なるところや、新聞などでもとり…